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ゆっくり
ゆっくり
月が欠けては
満ちていく

私の心も
いつしか
同じ様に
緩やかな
波を描いていて

穏やかで
見失いそうな
心臓の音が
当たり前になっていた

いつかの様な
嵐は来ないけれど
まだ生命は
始まったばかりだから

閉じていた目を開けて
自分を抱え込んだ
腕をほどいて

ー見つめる




朝日が窓にあたる
曲がった日差しが
机に反射して痛い

意図もないのに
早く来すぎて
足音、鞄、衣擦れの
喧騒が

朝の風に
病んでいる
僕をかき乱してしまうから
遅刻ばかりしてしまう

遅刻したくなくて
君を置き去りにした思い出に
今更ながら
苛まれ
痛む頭を抱え
バスの窓を小突いてみる

消える筈もない
瞼裏の光景
手を伸ばしたら
掴めそうなのに

僕は一人
拒絶の道の先に居る




宙に漂い
ゆらゆら
浮かんでいる

僕は誰か
分からない
手を伸ばしても
そこにあるのは虚空

なんだか
宇宙の塵の様に
攻撃するしか
もう役目がない
そんな存在に
なったんだろう

涙が異様な音を
立てて燃えた
肌に落ちて
そこには、火傷が。

本当は人間なんじゃないか?
錆びた心が油を求めて
手を伸ばしてくる

誰かに呼ばれてきたんだよ
…知らない
忘れてしまった誰かが来た
…来ないでくれ

無様過ぎて
目も当てたれない
不要過ぎて
要らなくて…っ

君が彼方に感じてるんだ
距離が遠くて
張り裂けそうな心

私利私欲で
守りたくて

許してと言う
資格は
ないよ




泣き声が聞こえる
呼び声が聞こえる

暗くて
なのにもやも掛かっていて
慣れた目でも
捉えられることはない

どうしたら良いの
そんな問いかけも
出来なくて

たどり着く術は
唯一
そこから出ることで

見えない壁を
突破出来たなら
僕は君の元へと行けるのに

どうしても
消えない
どうしても
歩めない

迷路の中で
苛む
幻聴幻覚

嗚呼




努力なくして
報われる訳がない
分かっているのに
どうして
あの時
僕は追いかけなかったの

今ある孤独の
ルーツは自分から
根絶やしに出来るなら
したいのに
自分で自分の命を絶つことが
やっぱり僕には
出来なくて

がむしゃらに
外へ飛び出して
叫んでいた
日本語では
足りない叫びに
誰も
耳も目も貸してくれない

矛盾に苛まれる日々に
自己から飛び出す願望を
抱けば抱く程
世界によくある独裁者に
陥っていく

そして得るのは
何ものでもない批判と
僕が僕であることの
現実




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